坐骨神経痛の原因となる代表的な疾患について

坐骨神経痛の原因となる代表的な疾患について

坐骨神経痛は、坐骨神経痛という病気はなく、以下にあげる病気などによってもたらされる症状のことです。
代表的な原因となる病気について解説します。

1)椎間板ヘルニア
アメリカの大学の調査によると、腰痛のない人であってもMRI検査を行なうと60歳以上では3分の1が椎間板ヘルニアの状態になっていることが判明しています。
人種による差はないと考えられるので日本人にも同じような傾向があると推測されます。
また、椎間板ヘルニアまで行かないがヘルニアになる兆候が現われている人が80%に達するとそうです。
同様に60歳以下でも、5分の1が椎間板ヘルニアであり、半数がヘルニアになる兆候が見えるといいます。
症状が現在なくても、いつ発症するか分からない状況下にあるのが椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアは、24個の骨からなる背骨の骨と骨の間にあって衝撃を和らげるクッションの役割を果たす椎間板と言う軟骨が、本来のあるべき位置からはみ出して、神経を圧迫する病気です。
このとき、坐骨神経が圧迫されると、坐骨神経痛の症状が現われます。椎間板がはみ出し神経を圧迫するのは腰の部分の位置で圧倒的に多く発生します。

2)脊柱管狭窄症
背中の背骨には脊椎の中に椎孔と呼ばれる空間が細長く連なっている脊柱管があり、その中は中枢神経の脊髄が通っています。
脊柱管狭窄症は、この脊柱管が老化などの原因で狭くなり、神経を圧迫する病気です。

坐骨神経を圧迫する可能性のある腰部脊柱管狭窄症の患者数は製薬会社の8万人に対する大規模調査で推定で約240万人と見られ、40歳以上の3.3%に及びます。
性別では女性が約64%で70歳以上に限ると約8%が腰部脊柱管狭窄症の患者となり、高齢になるにしたがってリスクが高まります。

3)腰椎すべり症・腰椎分離症
腰椎すべり症・腰椎分離症は、脊椎を構成している椎骨という骨が腰の部分で捻挫状態(骨がすべって、ずれている状態)を起こしたり、椎骨が疲労骨折などして骨の連続性がなくなり分離している状態になることで神経を圧迫します。
このとき坐骨神経を圧迫することで坐骨神経痛になります。

その他、梨状筋(りじょうきん)症候群、背骨に転移した腫瘍、妊娠中のホルモン分泌異常なども坐骨神経痛の原因となります。