坐骨神経痛と思っていたら、あのバージャー病だった

坐骨神経痛と思っていたら、あのバージャー病だった

臀部や下肢にしびれや痛みが出るのが坐骨神経痛の特徴ですが、坐骨神経痛と似たような特徴を持つ病気にバージャー病があります。バージャー病は難病特定疾患に指定されている病気で、はっきりした原因が掴めていませんが、閉塞性動脈硬化症にもよく似ている症状をもつことから、概ね動脈の病気であると見られています。またバージャー病は、喫煙との因果関係もあると言われています。喫煙本数が多く、坐骨神経痛が疑われる方は、動脈にも問題がないか注意したほうが良いでしょう。

バージャー病では間欠跛行も見られる

坐骨神経痛に似た症状を持つバージャー病は、腰や臀部から下肢にかけてのしびれ・痛みがあるのですが、動脈が閉塞することによって生じる虚血症状が、その症状の最大の特徴となります。虚血症状は、手足へ血液を送る動脈が詰まって起こるものですから、手足の末端にもしびれが生じ、更に進むと指趾の冷感、蒼白化といった症状が特に下肢~足先に顕著にあらわれます。
それと同時に、坐骨神経痛でも起こる、長い距離を歩くと足が痛んで歩行困難となり、しばらく休むと痛みが治まり歩行できる、いわゆる間欠跛行もバージャー病には見られます。

さらに病状が進行すると、末端まで血が巡らないことから、皮膚の潰瘍や壊死もあらわれるようになります。またバージャー病では閉塞が静脈にも及ぶ場合がありますので、臀部や下肢のしびれが坐骨神経痛以外の疾患の疑いがあると分かったら、早く対処していく必要があります。

バージャー病の診断と治療

バージャー病であることを識別するのに有効な検査は血管造影検査です。そしてバージャー病の最大の原因と見られているのは、現在のところ喫煙ですので、治療・改善の基本は禁煙です。その上で血液の循環を改善し血栓の進展を食い止めるために、抗血小板製剤や血流改善剤、抗凝固剤などの薬物療法がとられます。

バージャー病が喫煙との関係を指摘されるのは、バージャー病になる方多くが男性の喫煙者であること、また喫煙を原因とする慢性閉塞性呼吸障害と比べても男性が羅患する比率が高いことも特徴となっています。なおバージャー病は20代~40代までの男性に多く発症していますから、喫煙年数の長い高齢者に多い病気というわけではないことにも注目すべきでしょう。

腰痛も血流の悪化が原因の一つですので、生活のなかで冷えを遠ざけることや、喫煙習慣を断ち切ることは腰痛にとって意味のある予防策となります。腰痛に悩まれている方はもちろんですが、現在健康であると自認されている方でも、喫煙習慣のある方は、その弊害について今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。