坐骨神経痛は手術をしなくても治せる病気

坐骨神経痛は手術をしなくても治せる病気

坐骨神経痛をおこしている原因は、腰椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症、また腰椎すべり症といった代表的な腰痛症です。坐骨神経痛は手術でしか完治しないと考える方もいるかも知れませんが、腰痛症の方のほとんどは手術をしておりません(医療施設によっての違いはありますが)。手術が必要となるのは、保存療法を続けても痛みがとれない方や、痛みやしびれが非常に強くて、日常生活動作すらとれないという場合、または排泄障害を引き起こしているなどの場合であり、その他の特殊な事情を除くと坐骨神経痛(さまざまな腰痛症)の治療は保存療法が中心となります。

またなかには坐骨神経痛の急性期の強い痛みを取り除くと、その後は特に治療をしなくても症状がおさまる方もいます。腰痛は症状によって手術を要するケースもありますが、時間の経過とともに痛みやしびれがおさまり早期に社会復帰できる方もいるということで、治癒に至るプロセスには大きな違いがあります。

またヨーロッパにおける腰痛のガイドライン見ると、脊椎に重大な病変がなければ、腰痛は基本的に時間の経過とともに治っていくものという考え方が読み取れます。これは、腰痛が放おっておいても治るという意味ではなく、特殊な例を除いて腰痛は、手術をしないでも治る病気だということでしょう。手術をしないでも治るということは、つまり保存療法で軽快していく病気だということです。

日本でも、痛みがひどい腰痛だとしてもすぐに手術が検討されることはまずありません。まず積極的に痛みを取り除く治療を施し、その後は理学療法を中心とした保存療法に移行していくことになります(もちろん画像検査で緊急を要する病変の除去の必要が認められた場合はそのかぎりではありませんが)。

坐骨神経痛などの腰痛が自然に治癒していくということは、神経への刺激や圧迫が自然に(時間の経過とともに)取り除かれていくということになります。
ちなみに日本における腰痛治診療のガイドラインをみると、椎間板ヘルニアの治療について「保存治療で症状の改善が得られる可能性が高く、安静臥床、薬物治療、理学療法、装具、神経ブロックなどの治療を徹底して行うべきである」と記述されていますので、手術によって圧迫の原因を除去しなくても、神経痛はおさまるものと考えられていることが分かります。

それでも手術が必要となる坐骨神経痛はゼロというわけではありませんから、やはり早期診断・治療が重要になってくるでしょう。