坐骨神経痛と耳ツボへの鍼療法

坐骨神経痛と耳ツボへの鍼療法

日本では、ダイエットへのニーズが高いためか、耳ツボで痩せるといううたい文句で耳ツボの効用を多くの人が知っています。

耳のツボや耳への外科的な治療に関しては、非常に古く紀元前の時代からいろいろ行われています。
紀元前4世紀には、ヒポクラテスが坐骨神経痛を耳の静脈を切って行う治療法や1600年代に一気に飛びますが、ポルトガルの医師が腰痛患者のために耳に灸をして治療したなどの著した書物が残っています。
効果があったからこそ、著書にして残したと思われます。
1704年には、イタリアの医師が歯の痛みに耳の皮膚を焼くという治療を行い、また1801年には同じくイタリアの医師が同じようにして坐骨神経痛を治療したことを著しています。
1852年には、Gonnetという医師が患者の耳の一部分の対耳輪と言う箇所の圧痛、発赤と、その患者の坐骨神経痛の関連を観察して記録に残しています。
同じ年に、フランスの医師は、慢性の腕の痛みを持つ患者二人に対して、やはり耳を焼いて治療したという記録が残っています。。
1850年頃になると、ようやく論文として約20以上の耳への治療方法の発表が行われるようになっています。
適応疾患は、坐骨神経痛、腕の神経痛、顔面神経痛、歯痛などにわたっています。

このようにダイエット以外に、耳を利用した治療が古くから行われてきています。
耳を使った治療理論を体系づけしたのは、フラン人の整形外科医のノジェという人で、1956年に発表しています。

この類の治療法は中国が起源とされることが多いのですが、耳のツボ刺激に関してはノジェの発表以前には、中国では行われておらず、発表以後に中国鍼治療が耳に対して研究しているという経緯があります。

耳のツボへの刺激が坐骨神経痛にどう効果的なのか、信じがたい部分がありますが、全ての坐骨神経痛に効果的とうのではなく、原因が分かりにくい坐骨神経痛への治療として、またはなかなか治らない坐骨神経痛に対して試して見るのが良いと思われます。