坐骨神経痛に対する漢方薬効果

坐骨神経痛に対する漢方薬効果

日本は湿度の高い気候で、夏は冷房で体を冷やし、また米が主食で炭水化物を多く摂る食生活のため水肥りで体が冷えやすく、冷えと湿気が少なからず影響をして、腰痛や坐骨神経痛を引き起こすことがあります。

漢方では神経痛・関節痛などの痛みを「水毒」としてとらえ、この水毒を改善することに重きをおいています。

また痛みの原因となる瘀血(血の滞り)は漢方薬の駆瘀血剤を用いることによって血の巡りを良くし、慢性化した痛みを改善することができます。

漢方薬は胃や腸にできるだけ負担をかけないで服用できるお薬ですが、一口に漢方薬と言っても人それぞれ症状・体質が違うので、自分に合った漢方薬を服用することが大切です。

・牛車腎気丸(ごじゃじんきがん)・・・冷えやむくみのある場合に使用します。下半身の老化などによる衰えに大きな効果を発揮します。
肺炎や肝臓への影響がまれに出ることがあり、副作用として吐き気や発疹が出た場合は使用を中止してください。

・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)・・・尿道炎、膀胱炎などの炎症の治療に使われることの多い漢方薬です。
下半身、下腹部などのこわばっている状態をほぐしますが、冷えのある方には向いていません。

・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)・・・筋肉の緊張状態を解きほぐしながら痛みを軽減していく薬です。急激にきた痛みの痛み止めとして使用します。
坐骨神経痛の痛み以外にも結石、胆石、胃痙攣などに使用されることがあります。

・独活寄生湯(どっかつきせいとう)・・・老化により足腰の骨、関節、筋肉などが衰え、冷えや湿気などの影響をうけやすくなり発症する、しびれ痛み、こわばり、運動障害、関節の変形などに有効です。虚弱な体質の方も安心して服用できます。

・疎経活血湯(ソケーカンS)・・・血行をよくし、体内の循環を整えます。辛い痛みも散らしてしまう作用があり、坐骨神経痛のような腰痛から、筋肉痛、関節炎、関節症、まで下半身の痛い症状を改善します。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・・・体を温めながら痛みなどをやわらげる漢方薬です。
血行をよくし、貧血なども改善することができ女性の生理痛などにも使用されます。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・・・血の巡りをよくして、のぼせ、冷え性などを改善し、打ち身や打撲などの症状にも使われます。
この成分は妊娠中の女性には向いていません。

・五積散(ゴーシャン)・・・冷たい飲食物の摂取や、冷房の冷えなどで生じる四肢のしびれ、痛み、筋肉痛などに有効です。
中年以降の冷え症の人や冬期の感冒にも有効です。穏やかに作用するので、胃腸の弱い方でも安心して長期服用ができます。

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(シモラS)・・・冷えの刺激によって生じる、足腰や下腹部の冷えと痛み、しびれ、しもやけなどに有効で、特に動脈機能障害による手足の血行不良(レイノー氏病など)に効き目があります。