坐骨神経痛の薬物療法

坐骨神経痛の薬物療法

坐骨神経痛も、薬物療法を行います。
坐骨神経痛の原因は多種多様であり、それに伴い様々な薬物が使われています。

・消炎鎮痛剤・・・一時的に激しい痛みに襲われた場合に処方されます。痛みを止めるだけでなく、炎症を抑える効果もあり関節の腫れなどを改善します。
腰痛も単に痛みそのものが存在するというのではなく、炎症が痛みの原因となっていることが多いというのが消炎鎮痛剤が処方される理由です。

ほとんど場合内服液で処方されますが、状況によって座薬が処方される場合もあります。
しかし、消炎鎮痛剤には血管を閉じてしまう作用があり、血流と同時に痛み物質を止めるので一時的な痛みの緩和に繋がります。長期間にわたる処方はされるべきではありません。

・筋緊張弛緩薬・・・坐骨神経痛の場合、筋肉の緊張による神経圧迫が原因とされています。筋緊張弛緩薬は、そうした筋肉の緊張による痛みが長引かないようにする為に筋肉の緊張を和らげる薬です。
ギックリ腰を起こしてから4日から5日目の患者に最も有効と考えられます。
しかし副作用として眠気・疲労感・筋力低下などを起こす場合があり、医師との十分な相談が必要です。

・プロスタグランディン・・・坐骨神経痛を発症させる原因の1つに、腰部脊柱管狭窄症があります。
プロスタグランディンは血管を広げ血液を凝固させない、つまり血流を良くするために処方されます。
プロスタグランディンとは、体内にある一種のホルモンで数種類あるのですが、腰痛の治療に使用するものはプロスタグランディンE1というものの誘導体で、血管の拡張や、血液の固まり具合を調節する働きがあります。

神経組織の血流量を増やして、しびれ、痛み、間欠跛行を改善します。
しかし、 血管を拡張させるために顔が赤くほてり、まれに頭痛や動悸がすることがあり、下痢、腹痛、吐き気を起こすこともあります。

また、腰部脊柱管狭窄症に対する治療薬としては他に、リマプロストアルファデクス・ベラプロストナトリウムといった錠剤も処方されます。
ただし、同じ神経圧迫であっても、痛みの部位(馬尾型か神経根型)によって効果が現れない場合もあります。

・ビタミンB12・・・手先・足先に向かう末梢神経の痛み、これも坐骨神経痛の1つです。ビタミンB12は、神経細胞における脂質膜の合成に必要であることから、末梢神経の損傷の回復に働くといわれています。このため腰痛や肩こり、不眠症の症状改善に効果があるとされています

坐骨神経痛が血行不良からくるものの場合は、薬による症状の改善が望めますが、それ以外の場合は投薬は症状を治めるための対処療法でしかなく、他の治療法と組み合わせて使うことが多いです。

坐骨神経痛の症状は直ぐに治る症状ではないので、薬の投薬期間が長くなってしまう傾向にあり、胃や腸への負担を充分考慮した上で使用しなければなりません。

また、場合によっては漢方薬が坐骨神経痛に効果的なこともありますので、使用するのであれば漢方相談のできる専門的な薬局で、よく相談をし納得した上で使用してください。
ただし、漢方薬はぐに効果が出るものではない事、また絶対に治るというものではないという事は理解しておく必要があります。