坐骨神経を圧迫して起こる梨状筋症候群

坐骨神経を圧迫して起こる梨状筋症候群

梨状筋という筋肉はお尻の奥にあります。
坐骨神経が骨盤から足先へ行く際に骨盤の出口に存在する梨状筋や腱によって、坐骨神経が圧迫されて起こる痛みの事を梨状筋症候群と言います

坐骨神経の治療を病院で行っても、症状があまり改善されない場合が多々あります。
発生原因として考えられるのは臀部打撲や股関節捻挫、ぎっくり腰から腰痛が慢性化した場合、また長時間の車の運転、スポーツや仕事などにストレスが加わることなどによって、梨状筋の間で坐骨神経が絞扼され発生すると考えられます。

梨状筋は仙骨から始まり、足の付け根に付いており、股関節を外旋(足先を外に向ける)させる作用があります。この梨状筋が炎症もしくは過度の緊張状態になると、その下を通る坐骨神経を圧迫して梨状筋症候群がおこります。

大腰筋が原因となっている梨状筋症候群は、背中をそらしたときや立ち上がったりするときに痛みが出ます。

梨状筋症候群は比較的ゆるやかに発生し、通常はラセーグ徴候が陰性となります。
(ラセーグ徴候とは、仰向けの状態で下肢を伸ばして30度ほど上げると坐骨神経痛が増強するのが特徴的です。)

梨状筋症候群の症状は、坐骨神経痛の痛みと酷似しており、お尻の痛みや足先へ走る痛みや痺れが多いようです。

しかし、病院などでのレントゲン検査では、初めから梨状筋症候群と診断されることはまずありません。
通常は坐骨神経痛やヘルニアと診断されることが多く、治療の過程で改善が見られなく梨状筋症候群が疑われることが多いというものです

梨状筋症候群の治療方法としては、まず安静にすることが一番です。
スポーツや激しい動きを要する作業や仕事の場合は、中止をした方が良いと思います。

痛みに対しては非ステロイド系抗炎症剤や筋弛緩剤、ビタミンB製剤が処方されます。
それでも痛みが改善されないような場合は神経ブロック療法として坐骨神経ブロックなどを行います。

梨状筋症候群と診断され、他の病気を併発していないようであれば、梨状筋を切離する手術をすることでよくなる可能性はあります。
比較的簡単な手術ですがやはり抵抗がある場合や、坐骨神経痛などの他の症状が併発されているような場合には、脊椎の専門の先生によく診察を受けてから決定することが必要です。

梨状筋症候群の治療にはカイロプラクティックも有効です。
カイロプラクティックでは、坐骨神経痛の原因は梨状筋が伸張されて起こると考えられています。

骨盤が機能障害を起こして前方に変位したままの状態では、梨状筋にストレスが加わり、梨状筋症候群の原因となることがあります。
カイロプラクティックでの治療は、仙骨や腰椎などの機能を高めて、梨状筋を正常化し、坐骨神経の圧迫をとって、梨状筋症候群を解消するというものです。

どの治療法が良いかは患者さんの判断ですが、費用の点も考慮して判断するのが良いと思われます