梨状筋症候群と坐骨神経痛

梨状筋症候群と坐骨神経痛

梨状筋症候群とは坐骨神経痛を引き起こす原因疾患の一つだと考えられています

梨状筋は、骨盤の中心にある仙骨から股関節に向かってお尻を横切るように付いていて、「大臀筋」「中臀筋」「小臀筋」からなる臀筋群の更に下を走るインナーマッスルです。
梨状筋は仙骨から始まり、足の付け根に付いており、股関節を外旋させる働きがあります。

梨状筋はそもそもが主導筋として積極的な機能発揮をする類の筋肉ではなく、臀筋群を補助する補助筋としての役割を果たしています。

また、本来坐骨神経は梨状筋の下を通っているのですが、稀に
・坐骨神経の全てが梨状筋を貫通している
・坐骨神経が枝分かれし、一方が梨状筋を貫通している
・枝分かれした坐骨神経により梨状筋が挟まれている

場合があります。

以上の3パターンの場合、梨状筋が緊張することで坐骨神経を圧迫しやすくなってしまい、症状が発症しやすくなるといえます。

梨状筋症候群は、椎間板ヘルニアのように急激に症状が現れずに、ゆっくりと症状が現れるという特徴があります。通常、ラセーグ徴候は陰性です。

梨状筋間で坐骨神経が圧迫を受けた上に、仕事や運動、又運動不足でストレスが加わり発症することも多いようです。

治療法は他の腰痛と同じで、急性の梨状筋症候群では安静にすることが先決であり、鎮痛剤による痛みの緩和を行い、痛みが酷い時には神経ブロックが用いられます。

また、痛みの原因が筋肉の緊張・硬直によるものなので、温熱療法や電気治療、あるいは筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤なども効果があります。

手術を行うことはほとんどありませんが、坐骨神経が梨状筋を貫通している人で、保存療法で症状の改善がみられない場合には、梨状筋を切断し坐骨神経を正常な位置に戻す場合もあります。

慢性的な梨状筋症候群の半数以上の人は適切なストレッチを行うことで、症状が解消されます。