坐骨神経痛、「疾患外」の要因

坐骨神経痛、「疾患外」の要因

坐骨神経痛とは坐骨神経が圧迫されることによって生じる神経痛で、坐骨神経痛とは「単独」で発症する病気ではなく、腰の病気に伴って併発する「症状」なのです。

坐骨神経痛をもたらす要因については、「疾患」と「疾患外」の要因とがあります。

挫骨神経痛の誘因となる疾患外の主な要因とはどのようなものがあるでしょうか。

「不摂生」

坐骨神経痛は主に椎間板ヘルニア等の腰痛疾患で併発する一つの症状ですが、実は成長期の栄養バランスの良し悪しで坐骨神経痛発症のリスクは大きく変わってきます。
例えば、若い時のカルシウム不足は年を重ねてから健康に大きく影を落としてきます。

基本的にカルシウムを体内に貯蔵できるのは20代までで、30代は体内カルシウムを維持、40代からは徐々に切り崩しての生命活動維持に使われます。

カルシウムは体内で合成できないので、食べ物から摂取するしかありません。
体内にあるカルシウムの99%は骨に貯蔵され、骨の形成に使われ、残りの1%は、血液中や細胞にあり、心臓や脳の働き、筋肉、ホルモンの分泌、血液の凝固作用などの重要な働きをしています。

20代までに十分なカルシウムを体内に貯蔵していない場合、40代以降カルシウムを切り崩してことになると、徐々にバランスが崩れ、筋肉の異常収縮が起こるようになります。

その結果として末梢神経の圧迫が生まれ、場合によっては神経を傷つけてしまうという事もありうるのです。

過剰なストレスや、偏った食事などでカルシウムが少なくなると、骨からカルシウムを取り出して使用してしまいます。骨も次第に弱ってくることになります。

不摂生はカルシュウムの無駄使いともなりかねません。
規則正しい生活で、40代を過ぎてもカルシュウム不足の起こらないように注意しなければなりません。

女性ホルモンにも関わってくる問題ですので、若い女性は特に10代20代でのカルシウムの小まめな補給を心がけなければなりません。
1日朝晩にコップ1杯の牛乳を飲む等を「生活習慣」にしてみてはいかがでしょうか。

「年齢からくるもの」

坐骨神経痛には椎間板ヘルニア等の諸症状がないにも関わらず、「高齢」などが原因となって発症するものもあります。

高齢者の方に特に多いのは、椎間板の老齢化で腰椎と仙骨間が薄くなり、いわゆる脊柱管狭窄症を起こしてしまうケースです。
そしてその結果、神経根を絞抱・圧迫する事になり坐骨神経痛が発症します。

また、高齢者には腰椎すべり症,腰椎分離症から脊柱管狭窄を起こしてしまうケースも多く見られます。
このどちらにしても、「人体の老化」が原因ですが、これらも若い頃にカルシウムその他の栄養をしっかり取り、丈夫な骨を育てて、適度な運動を継続するなど、規則正しく生活していれば、高齢になった時にも健康でいられる可能性が高くなります。

「心理的な要因」

坐骨神経痛もまた、心理的な要因から誘発される事があるようです。
ストレスや不安を多く抱えることによって自律神経が正常に作動しなくなり、血流のバランスを狂わせてしまいます。
そのため筋肉組織が酸素欠乏をおこし、発痛物質を発生させる事があるようです。

最近、若い世代を中心に増えつつある心因性タイプの坐骨神経痛で、近年の世相を反映して心の病による神経痛は増える可能性が高いといわれています。