脊椎カリエスが背骨を変形させる

脊椎カリエスが背骨を変形させる

脊椎が細菌や真菌に感染してしまい、炎症を起こし化膿する病気は化膿性脊椎炎なのですが、脊椎カリエスは結核菌に感染してしまった脊椎炎の事で結核性脊椎炎ともいいます。
脊椎カリエスも坐骨神経痛に関わりのある疾患のひとつなのです。

この場合、脊椎カリエスからくる症状を、坐骨神経痛や腰痛だと思って放置すると大変なことになります。
カリエス(結核性脊椎炎)は椎間板や骨を破壊し、身動きが取れないほどの痛みに発展するだけでなく、全身に影響を及ぼすようになります。

発症の原因は主に肺に病巣をつくった結核菌と言われていますが、ごくまれに泌尿器が感染源となる事もあります。

脊椎カリエスになると、まず椎体が破壊されます。
進行すると結核菌が椎間板を中心に骨を破壊するため、背中から腰にかけて強い痛みが起こります。

椎体が潰れてしまうと破壊された骨は隣り合った脊椎と癒合を起し、背骨の変形を起こして背中が折れ曲がってしまい、後湾などの高度な変形を起こしてしまいます。

破壊されてしまった硬い脊椎を叩くと痛みがあるのも特徴で、この痛みの事を叩打痛(こうだつう)と言います。

脊椎カリエスは比較的症状が軽くゆっくりと進行が進むため、慢性症状になる事が多く、それが怖い部分でもあります。

慢性的な症状の為放置することになり、知らず知らずの内に脊椎の破壊が進んでしまい、脊椎が大きく変形し、下肢のしびれや脱力、歩行障害などの坐骨神経痛もあらわれます。

脊椎カリエスは、結核の予防接種が行われ、結核が減少したため発症する人も少なくなっていますが、今でも高齢者や幼児を中心に免疫力が低い人に多く発症しています

今後も注意が必要な疾患です。