ラセーグテストによる判断

ラセーグテストによる判断

坐骨神経痛は病名であると思われがちですが、これは症状名であり、坐骨神経痛を発症する原因はいくつかあります。

原因によって治療法も違ってくる場合がありますので、医師の診断の下、はっきりとした原因の特定が必要です。

多くの場合、腰椎そのものや腰椎に関連する筋肉や靭帯などの障害が原因で起こることが多いのですが、比較的多い原因が腰椎椎間板ヘルニアです。

椎骨と椎骨の間にある椎間板は腰椎骨の間で損傷することが多く、変形した椎間板が脊髄から枝分かれした坐骨神経痛を圧迫することによって、坐骨神経痛を発症します。

坐骨神経痛の原因が椎間板ヘルニアによるものかどうかの確認方法の一つにラセーグテストという方法があります。
ラセーグテストは、下肢伸展拳上検査、ラセーグ徴候、またはSLR(Straight Leg Raising Test)とも呼ばれます。

ラセーグテストとは、平らな場所に仰向けの状態で下肢を伸展して(膝を曲げないで)上げると痛みが増すか、膝を伸ばした状態で30度以上上げることができるか否かをみることによりわかります。
腰の神経根が圧迫されていると痛みが出て、下肢を途中までしかあげることができません。

このように、お尻から太ももの裏側にかけて痛みが出た場合にはラセーグ兆候は陽性と判断されて、椎間板ヘルニアが疑われます。

腰椎椎間板ヘルニアは多くの場合で急激には発症し、激痛を伴いラセーグ徴候が見られ、ラセーグテストで足をあげていった場合、強い痛みがあります。

一般に、坐骨神経痛が出るのは片側の下肢ですが、ヘルニアの脱出の仕方や位置、大きさにより両側とも痛みがでることがあります。

坐骨神経は、腰椎のL4・L5の神経と仙骨神経S1.S2.S3.S4の神経が重なり親指大の神経となり梨状筋の下を通り下肢のハムストリング筋の中心部を通っています。

坐骨神経痛は、L4・5からS1・2・3の間で神経根が圧迫されることで起きるもので、ラセーグテストはそこへの負担をかけることで、障害発生の有無を確認するというテスト方法です。

しかし、障害があっても、このラセーグテストで痛みがでないケースもあり、100%の判断ができるわけではありません。