坐骨神経と痛みのメカニズム

坐骨神経と痛みのメカニズム

坐骨神経には知覚、運動、自律を制御する神経が走っています。
痛みを感じるのは、知覚を制御する神経が圧迫されているからです。

また、同時に運動神経も圧迫されますので、脳からの命令が足にうまく伝わらないため、足がもつれる、何でもないところでつまずく、などの運動障害が起こります。
この運動障害が長引くと筋肉が正常に機能しなくなります。

要仙骨から出た坐骨神経は、お尻を通って太ももの後面、ふくらはぎを通って足に広がります。

坐骨神経痛はこの坐骨神経の周辺に痛みが出ます。
また、どの場所が圧迫されているかにより痛みの部位が異なり、その症状は臀部、太腿、膝、足先へと徐々に広がっていきます。
腰に悪い箇所があっても坐骨神経の支配域である太もも、ふくらはぎや足などに痛みを起こすのです。

原因としては腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離辷り症、梨状筋症候群、などが主なものです。

【痛みのメカニズム】

交感神経は主に血流ルートをつかさどっています。
心臓を起点として、脳から手足の末端まで全身に張りめぐらされた、血管を調節しています。
ところが働きすぎや慢性的なストレスなどで、心身の緊張状態が続くと交感神経が過剰になり、筋肉は緊張し血管を収縮させ、血流を悪くします。
血流不足は体内の酸素や栄養を招き、血液にブラジキニンという発痛物質を生じます。

このブラジキニンが痛みとなり、神経を伝って、脳に痛みを伝えます。
椎間板ヘルニアなどの激しい痛みの原因は炎症で、炎症が発生していれば神経根が圧迫されていなくても痛みが発生します。

また、ヘルニアにより血管が圧迫されると、血流の障害が起きるため、発痛物質ブラジキニンが産生されて痛みが強まります。