温熱療法

温熱療法

腰痛、坐骨神経痛などの症状は、現代社会で増大しています。

仕事上の環境で、腰や脊椎に負担がかかる姿勢を長時間続けるなど、それぞれの生活環境の中でなかなか避けがたい場合もあります。

しかし、長時間の同一姿勢や、日常の姿勢の悪さなどによって痛みや症状はどんどん悪化していき、回復困難な状態になる場合があります。
そうなる前に、ちょっとした工夫や適切な治療で、症状を改善していかなければなりません。

坐骨神経痛は、原因となっている疾患にもよりますが、基本的には保存療法のみで対応できる場合がほとんどです。

保存療法の一つに温熱療法があります。
温熱療法は患部を温めることで血流を促進し、痛みやしびれなどの症状を和らげる治療法です。

温熱療法は、家庭でできる簡単なものもありますが、やはり、病院で受けることが最も効果的で、主に下記の三つの方法に分けられます。

1、ホットパック

医学で使われる特殊な泥や綿を詰め込んだパックを80℃ほどのお湯で温め、ホットパックを作ります。それをバスタオルで包み、患部に15分~20分ほどあてがい温めます。

熱エネルギーをゆっくりと身体に伝えることができますので、血管が膨張し血液の流れが改善されます。
その後、仕上げとして軽い運動や体操を行います。

電子レンジで温めて使用できる家庭用のものも市販されていますので、病院での治療と併用すると効果的です。

2、赤外線療法

適切な量の赤外線を人体にあてることで、血行の改善や筋肉のこり、緊張をほぐす効果があります。

赤外線療法は、赤外線を照射しその温熱作用を利用して病気を治療する方法で、神経痛・筋肉痛・関節リウマチなどの治療に用いられます。
赤外線と併せて乾いた暖かい風も同時に患部にあてます。

赤外線の温熱効果は皮膚表面の浅層に限られるので、皮膚に限って温熱効果を与えたい場合には良いのですが、身体の深部への温熱効果が得られません。

赤外線療法は、動脈硬化や心臓疾患、甲状腺機能亢進症などの症状を持つ人、急性炎症、化膿性疾患、低血圧、悪性貧血、内出血の危険のある患者さんには適応外です。
また、長時間や広範囲の照射は避けた方が良い場合があります。

3、マイクロウェーブ療法

皮膚の上3~4㎝の筋膜付近にマイクロ波照射アンテナを約10分間照射して、筋肉の深部を直接温める方法です。
体内の深層部で、普通の治療法では届きにくい間接やその周辺の痛みを改善する為の方法です。

これは、炎症部位のない打撲、捻挫、骨折、脱臼などの痛み、坐骨神経痛などの治療に用いられます。

この療法にも禁忌があり、炎症のある部位がある場合、妊婦さん、ペースメーカー装着者、悪性腫瘍や感染症の方は受けられません。