坐骨神経痛の原因疾患

坐骨神経痛の原因疾患

坐骨神経痛の症状が現れる原因は年齢によっても違ってくることがあり、若い人の場合最も多いのは、腰椎椎間板ヘルニアで次に梨状筋症候群が挙げられます。

腰椎椎間板ヘルニアは、脊髄かから出て足へ向かう神経を圧迫します。
このため、臀部から大腿部後部、ふくらはぎにかけて突っ張って痛くなり、足にしびれを生じます。

この痛みやしびれを坐骨神経痛といい、坐骨神経の多くは腰椎椎間板ヘルニアによって起こります。

ほとんどの場合、片側の坐骨神経痛が出現しますが、ヘルニアの位置や大きさにより両側に現れることもあります。

痛みの為に背骨を伸ばす事が困難で腰を曲げて歩くようになり、また寝るときは、膝を曲げて横向きにエビのように寝るようになります。

腰椎椎間板ヘルニアはぎっくり腰と同様急激には発症し、仰向けの状態で下肢を伸展挙上すると坐骨神経痛が増強する「ラセーグ徴候」が特徴的(陽性)です。

梨状筋とは、仙骨から股関節に向かってついている筋肉で、股関節を動かしたり固定したりする働きをしています。
坐骨神経はその梨状筋の下から出ており、梨状筋が硬く凝り固まったりして坐骨神経を圧迫したところに、仕事や運動でストレスが加わり発症することが多いようです。
梨状筋症候群は比較的緩徐に発生し、通常はラセーグ徴候が陰性となります。

梨状筋の問題は

1、梨状筋のトリガーポイント(痛みの原因のポイント)からの関連痛としての痛み
2、梨状筋の圧迫・絞扼による痛み
3、仙腸関節の機能障害から来る痛み

などがあり、これらが単独で起こる事もあれば、絡み合って起こることもあり、問題を複雑にしています。

梨状筋のトリガーポイントからくる痛みは、座って長時間腰を曲げていることでも、また過敏な場合は横になって休んでいても痛む事もあります。

梨状筋症候群の患者は6:1で女性の方が男性より多い傾向にあります。

一方、高齢者での坐骨神経痛は、変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などの変形疾患に多く見られます。
また高齢者は抵抗力が落ちているため、帯状疱疹により坐骨神経痛を発症する場合もあります。

その他、年齢に関係のない特殊な原因として、脊髄腫瘍や骨盤内腫瘍などが挙げられます。こういった腫瘍性の病変で坐骨神経痛を発症する場合は、痛みが非常に強く、保存的治療では治らない事が殆どです。