坐骨神経痛の原因の一つ「隅角離断」

坐骨神経痛の原因の一つ「隅角離断」

坐骨神経痛は太腿部から下腿の後ろ側に走る痛みで、前かがみになった時や横になっていて足を真っ直ぐに持ち上げた時に起こります。
このような症状の場合は腰椎とその周囲の筋肉や靭帯などの組織に問題がある場合が殆どです。

「隅角離断」もその一つで、腰痛や坐骨神経痛を起こす原因として考えられています。

「隅角離断」とは、未成年者の場合で腰椎の成長する骨端線に軟骨が侵入し三日月状の骨片を脊髄に押しつけてしまうものです。

椎体辺縁隅角離断は髄核が椎体の上前縁に移動するもので、椎間板ヘルニアと同じ機序で、出る場所が違うと考えればいいでしょう。

椎体隅角離断は思春期には椎間板の変性はほとんどないので、椎間板の線維輪は比較的強く、成人なら椎間板ヘルニアを起こすような強い圧力が椎間板にかかったとき、線維輪が割れる代わりに成長軟骨ではがれることがあります。

15才くらいまでは神経の周囲に脂肪組織が豊富で保護をしているため、脊髄神経や神経根が障害を受けることは少ないのですが、成人後徐々に坐骨神経痛を発症することがあります。

しかし、これは骨折と同じですので、症状が現れた場合には強い腰痛が出現します。
はがれた成長軟骨が神経を刺激すると、一見椎間板ヘルニアと思うくらいの全く同様の神経痛症状が出現します。

椎間板ヘルニアによる神経症状は自然治癒することもあるのですが、隅角解離による神経症状は自然治癒する確率は低く、手術治療が必要なことが多いとされます。

症状の強い場合は前方から圧迫された脊髄を、後方で椎弓を切除し、脊髄を後方に逃がし圧力を減少させる方法があります。

成長期に腰痛の経験があった場合や原因のはっきりわからない腰痛、坐骨神経痛などで「隅角離断」を疑います。
レントゲンやCT、MRIなどで判断することができます。

成長期に腰椎の骨成長部に椎間板軟骨が侵入することが原因であるため、予防が難しいのが現状です。