原因不明の坐骨神経痛

原因不明の坐骨神経痛

坐骨神経痛は、坐骨神経の経路である臀部から大腿外側・後面、下腿後面と側面の領域に痛みや痺れを発症するものです。

坐骨神経は腰椎の4・5番、仙椎の1・2番から出て、骨盤の内側を通って、骨盤の孔から大腿の裏側に出て行くのですが、腰椎や仙椎のあたりで何らかの障害を受けると、下肢にまで症状が及んできます。

椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄、腰椎すべり症などが原因で坐骨神経が障害を受けている場合には、レントゲンや、CT、MRIなどの画像検査で解かるのですが、これらの画像検査では原因が分からない坐骨神経痛があります。

腰椎や仙椎から出た坐骨神経は大腿部に達するまでに大腰筋、腸骨筋、腰方形筋、や梨状筋を通っているため、これらの筋群が疲労や損傷などで萎縮しますと神経を締め付け、痛みを発生させます。

特に梨状筋の緊張が原因になることが多く、「梨状筋症候群」といわれています。

筋肉の委縮などはレントゲンには写らないため「原因不明の坐骨神経痛」とされてしまうことが多くなるのです。

これらの筋肉の障害による坐骨神経痛は、夜間や明け方に痛みがひどく、痛みで目が覚めることがあるのですが、これは寝ていると心臓の拍動がゆっくりとなり、内臓以外の例えば筋肉には血が流れにくくなるのです。

とくに収縮した筋肉は、血管が圧迫されているので血が流にくくなり、酸素不足になって更に収縮が強くなり、神経圧迫が強まり痛みが激しくなるのです。

原因不明の坐骨神経痛の原因は、筋肉の緊張からくることが多く、治療法は、これらの筋群を刺鍼して筋群をゆるめてあげれば痛みは軽減されていくはずです。

腰の大腰筋などは深部にありますので、鍼治療を選択する方がいらっしゃいますし、腰痛体操やストレッチ運動が有効な場合もあります。

医師や、理学療法士、また鍼灸院の専門家の方とよく話し合って治療法を選択してください。

女性の場合、更年期障害によってホルモンバランスが崩れたり、筋力が衰えることがあり、梨状筋に負担がかかり、梨状筋症候群を引き起こすことがあります。

更年期障害によって梨状筋症候群を起こしている場合には、婦人科での診察・治療も必要になります。